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表とスプレッドシート

Markdown の表は、縦棒と記号で桁をそろえて書きます。手で打つと形が崩れやすいので、表を画面の上で組み立てるダイアログが 2 つ用意されています。簡単な表を作るだけなら Table Helper(Markdown の表をマス目のまま編集するダイアログ)、合計や並べ替えまでしたいなら Spreadsheet Helper(表を表計算ソフトのように扱うダイアログ)を使います。

2 つのダイアログの違い

どちらもデスクトップ向けの機能です。スマートフォンのように画面の狭い環境では、コマンドもキーも出てきません。

  • Table Helper — 行と列を足し、文字を打ち、列ごとの寄せを決めるだけの軽い画面です。書き出されるのは、どこでも読めるふつうの Markdown の表です。

  • Spreadsheet Helper — 上の操作に加えて、数式、連続データの入力、並べ替え、桁区切りなどの表示形式、セルの結合が使えます。

どちらも、開いたときのカーソル位置にある表を読み込みます。表の外で開いたときは、空の表から始まります。

Table Helper

開き方

Mod+Alt+T を押すか、コマンドパレットTable Helper を実行します。カーソルが表の中にあれば、その表がマス目に読み込まれます。表の外にいるときは、2 行 2 列の空の表が出ます。

このキーの割り当ては Settings → ShortcutsEditor で変えられます。

編集

  • Tab で右のマス、Shift+Tab で左のマスに移ります。いちばん右のマスで Tab を押すと、次の行に折り返します。

  • 最後のマスで Tab を押すと、行が 1 つ増えてその先頭に移ります。Enter でも同じように行が増えます。

  • 1 つのマスの中で改行したいときは Shift+Enter を押します。<br> という文字が入り、表示上はそこで改行されます。

  • 上に並んだ + Row+ Column で、末尾に行や列を足せます。

  • 列の見出しにあるボタンで、その列の寄せを左・中央・右から選べます。同じ場所から、その列の右に列を足したり、列を消したりもできます。

  • 各行の左端のボタンで、その行を消せます。

  • 取り消しとやり直しのボタンが上に並んでいます。

画面の下には、書き出される Markdown がそのまま表示されます。仕上がりを見ながら直せます。

書き戻し

Insert を押すと、読み込んだ表がその内容に置き換わります。空から始めたときは、カーソルの位置に新しい表が入ります。Cancel を押すと何も書き込まずに閉じます。

編集したあとで閉じようとすると、Discard changes? が出ます。Keep editing で編集に戻り、Discard changes で変更を捨てて閉じます。

Spreadsheet Helper

sheet になる表

Markdown の表のすぐ下に <!-- SHEET --> という 1 行があると、その表は sheet として扱われます。この行が Spreadsheet Helper の目印です。

| 品名   | 単価  | 個数 |
| ------ | ----- | ---- |
| ペン   | 120   | 30   |
| ノート | 250   | 12   |

<!-- SHEET -->

この行に列幅やセルの結合、表示形式が書き足されることがあります。入るのはその種の見た目の情報だけで、セルの中身は入りません。数式は = から始まる文字のまま表に残り、計算結果がファイルに書き込まれることはありません。元になっているのは、あくまでふつうの Markdown の表です。

開き方

3 通りあります。

  • Mod+Alt+S を押します。割り当ては Settings → ShortcutsEditor で変えられます。

  • Command PaletteMod+K で開く、コマンドの検索窓)で Spreadsheet Helper を実行します。

  • プレビューに出ている sheet の表をクリックします。クリックしたセルが選ばれた状態で開きます。

カーソルが sheet の外にあるときは、3 行 2 列の空の表から始まります。

行番号の数え方

Spreadsheet HelperA1 は、表の本文の 1 行目です。見出しの行は表の内容そのものなので、番号が付かず、数式からも指せません。

表計算ソフトでは、いちばん上に見えている行が 1 行目になります。同じつもりで数式を書くと 1 行ずれるので、見出しのすぐ下がもう A1 だと覚えておくと確実です。

セルの編集

  • クリックか矢印キーでセルを選びます。ドラッグすると四角い範囲を選べます。

  • EnterF2 で編集を始めます。そのまま文字を打つと、中身を置き換えて書き始めます。

  • Enter で確定して下、Tab で確定して右に移ります。Shift を足すと逆向きです。

  • Escape で編集を取り消します。

  • Mod+Z で取り消し、Mod+Shift+Z でやり直しです。

  • 列や行の端をドラッグすると幅と高さが変わります。端をダブルクリックすると、中身に合わせた元の大きさに戻ります。

  • 表の右下と下辺に薄い点線の行と列が出ています。ここをクリックすると、その分だけ表が広がります。

行や列の見出しを右クリックすると、Insert 1 row aboveDelete 1 rowMove row up のように、いま選んでいる範囲に合わせた項目が並びます。列でも同じです。

数式

= から書き始めると数式になります。=SUM(A1:A10) のように、セルの位置を範囲で指定できます。

  • 合計や平均は SUMAVERAGEMINMAX です。数字でないセルと空のセルは、足し算の対象から外れます。

  • 条件で分けるときは =IF(B1=0, 0, A1/B1) のように書きます。選ばれなかった側は計算されないので、この式は割る数が 0 でもエラーになりません。

  • 数を丸める ROUND、件数を数える COUNTCOUNTIF、文字をつなぐ CONCATENATE、表から探す VLOOKUP なども使えます。

  • 日付を計算する関数はありません。日付らしく見える文字も、ただの文字として扱われます。

数式を編集している最中に別のセルをクリックすると、その位置が数式に差し込まれます。位置を打ち込まずに指し示せます。

A1 と書いた位置は、コピーや連続入力で式を伸ばしたときに一緒にずれます。ずらしたくないところには $A$1 のように $ を付けます。数式の中でカーソルを位置の上に置いて F4 を押すと、A1$A$1A$1$A1 の順に切り替わります。

計算できないときは、セルに #VALUE!#DIV/0! のような短い記号が出ます。中身が壊れたわけではないので、式を直せば元に戻ります。

連続データの入力

選んだ範囲の右下角にある小さなつまみをドラッグすると、パターンを伸ばせます。Mod+D で下方向、Mod+R で右方向にも伸ばせます。

  • 数式は、移った先に合わせて位置がずれた形で入ります。

  • 1, 2, 3 のような数は、そのまま数え続けます。

  • 項目 1, 項目 2 のように末尾が数字の文字も、同じ調子で続きます。

  • それ以外は、元の内容がそのまま繰り返し置かれます。

表示形式と並べ替え

表の上に並んだボタンで、選んだ範囲の列に表示形式を付けられます。Auto1,2341,234.0012%12.0%¥1,235$1,234.56 の中から選びます。変わるのは見え方だけで、セルに入っている文字も計算結果も変わりません。

右クリックのメニューからは次のことができます。

  • Align left / Align center / Align right — 選んだ範囲の列の寄せを変えます。

  • Merge cells / Unmerge cells — 複数のセルを 1 つにまとめます。まとめを解くこともできます。

  • Sort sheet A → Z / Sort sheet Z → A — 右クリックした列を基準に、表の本文を並べ替えます。結合したセルがあるときは並べ替えられず、その旨が表示されます。

  • Cut / Copy / Paste / Paste values only / Clear contents — 切り取り、コピー、貼り付け、値だけの貼り付け、中身の消去ができます。

コピーして別のアプリに貼ると、計算結果が文字として渡ります。同じアプリの sheet に貼り戻したときだけ、数式のまま復元されます。

書き戻し

Table Helper と同じで、Insert で書き戻し、Cancel で閉じます。編集したまま閉じようとすると Discard changes? が出ます。

使い分けと受け渡し

ふだんの文章に添える小さな表なら Table Helper で足ります。金額や件数を合計したくなったら、Spreadsheet Helper に移ります。

sheet の目印が付いた表の上で Table Helper を開くと、Open in Spreadsheet Helper? という確認が出ます。Open を押すと Spreadsheet Helper で開きます。Cancel を押した場合は何も開かずに終わります。Table Helper に切り替わるわけではありません。

機能ごと切る場合

Settings → GeneralEnable Spreadsheet Helper を外すと、Spreadsheet Helper がまとめて使えなくなります。最初は入っています。

外したときは、Command Palette から項目が消え、Mod+Alt+S も効かなくなります。プレビューでは sheet の表もただの表として表示され、クリックしても開きません。上の確認も出なくなるので、Table Helper が目印の有無に関わらず表をそのまま開くようになります。

できないこと

  • 1 つのまとまりで扱えるのは表 1 つだけです。シートを何枚も切り替えたり、別のシートの値を参照したりはできません。

  • セルの中で Alt+Enter のように改行することはできません。1 行だけの入力欄です。

  • COUNTIF などの条件に *? は使えません。">5" のような比較だけです。

  • 行数がとても多い表では、動きが重くなることがあります。

  • 画面の狭い環境では開けません。デスクトップ向けの機能です。

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