スライド
いつも書いている note の先頭に 1 行足すだけで、プレビューがページ送りのスライドに変わります。書くのはふだんどおりの Markdown で、専用の形式もアプリの切り替えも要りません。打ち合わせで画面に映す資料や、手順を 1 枚ずつ見せたいときに使います。
スライドにする方法
note の frontmatter に type: slide と書きます。frontmatter は、ファイルのいちばん上で --- に挟んで書く、その note についての情報のことです。
---
title: 打ち合わせ資料
type: slide
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# 1 枚目
ここが 1 枚目の中身です。
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# 2 枚目
ここが 2 枚目です。自分で書かずに用意することもできます。コマンドパレット で Initialize doc as slide を実行すると、同じ名前のダイアログが開きます。
Aspect ratio で縦横比を、Overflow ではみ出したときの扱いを選びます。
まだスライドになっていない note で本文が空のときは、Insert starter slides が出ます。入れたままにすると、2 枚ぶんの見本が本文に入ります。
Initialize as slide を押すと、frontmatter が書き込まれます。すでにスライドになっている note では、このボタンが Update slide になります。
このコマンドにはキーが割り当てられていません。Command Palette(Mod+K で開く、コマンドの検索窓)から実行します。
ページの区切り
本文の中にある、ハイフンだけの行がページの区切りになります。--- でも ---- でも、3 つ以上のハイフンが並んでいれば区切りです。区切りと区切りのあいだが 1 枚になります。
frontmatter を開いたり閉じたりする
---は区切りではありません。区切りになるのは、閉じた---より下の本文の行だけです。***と___は区切りになりません。1 枚の中に引かれる横線として表示されます。コードブロックの中の
---も区切りになりません。見出しのすぐ下に書いた
---は、見出しの飾りとして読まれるので区切りになりません。区切りが先頭や末尾にあっても、続けて並んでいても、空のページはできません。
1 枚の中にさらにページを入れ子にすることはできません。すべてのページが同じ並びに 1 列で並びます。
スライドの見え方
type: slide の note をプレビューで開くと、いつもの表示の代わりにスライドの画面になります。下端に操作の帯が出ます。
左右の矢印のボタンで 1 枚ずつ進みます。最初と最後では、それぞれ戻る・進むが押せなくなります。
まん中には「いま何枚目 / 全部で何枚」が出ます。
その右のボタンで表示を切り替えます。Page view は 1 枚ずつ、Scroll view はすべてのページを縦に並べて見る表示です。どちらに切り替えても、いま見ているページはそのままです。
いちばん右の歯車のボタンで Slide settings(1 つの note の見せ方を決めるダイアログ)が開きます。読むだけのプレビューでは、このボタンは出ません。
Scroll view では、スクロールに合わせて枚数の表示も変わります。
キーボード操作
Page view では、キーだけでもページを送れます。
| キー | すること |
|---|---|
← / ↑ / PageUp | 前のページに戻ります |
→ / ↓ / PageDown / Space | 次のページに進みます |
文字を入力している場所にカーソルがあるあいだは働きません。
縦横比とはみ出し
Slide settings では、その note だけの設定を決められます。開き方は 3 通りです。
スライドの帯にある歯車のボタンを押します。
Command Palette で Slide settings を実行します。
Mod+Alt+Pを押します。
決められるのは 2 つです。
Aspect ratio — 16:9、4:3、Auto から選びます。Auto では縦横比を決めず、ページの高さが中身に合わせて伸びます。
Overflow — 中身が 1 ページに収まらないときの扱いです。Scroll はその中でスクロールし、Clip ははみ出した部分を切り落とします。Aspect ratio が Auto のときは、はみ出しようがないのでこの選択は使えません。
Save を押すと、選んだ内容が note の frontmatter に slide: として書き込まれます。Cancel か Escape で、書き込まずに閉じます。
---
title: 打ち合わせ資料
type: slide
slide:
ratio: 16:9
overflow: scroll
---Mod+Alt+P は Settings → Shortcuts の一覧には出てこないので、別のキーに変えることはできません。
全体の既定値
note ごとに書かなかったときに使われる値は、Settings → Slides で決められます。
Default Aspect Ratio — 最初は 16:9 — Widescreen です。4:3 — Classic と Auto — fill available space も選べます。
Default Overflow — 最初は Scroll — slide area scrolls です。Clip — content clipped at boundary も選べます。
値は、note の slide: があればそれが優先され、無ければここでの既定値が使われます。どちらも無いときは 16:9 と scroll になります。
機能ごと切る場合
Settings → General の Enable Slides を外すと、スライドの機能がまとめて切れます。最初は入っています。
外したときは、type: slide と書いてある note もふつうのプレビューとして表示され、ページ送りの帯も Slide settings も出なくなります。Settings → Slides も設定の一覧から消えます。
書きながら見る場合
書く画面と見る画面を並べておくと、直した結果がその場で見えます。スライド専用の画面を用意する必要はありません。
frame を左右に分けて、両方を Note Tray にします。
両方で同じ note を選びます。
片方をエディタの表示に、もう片方をプレビューの表示にします。
打った内容はそのままスライド側に反映されます。frame の分け方はレイアウトにまとめています。
スライドの見た目
スライドは、プレビュー全体の見た目をそのまま使います。スライド専用の配色はありません。文字や色を変えたいときは、プレビューの見た目そのものを変えます。見た目の変え方はテーマで扱います。