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かんばんボード

Kanban Board(カードを列に並べて進み具合を追う画面)は、workspace の中のフォルダ 1 つを、そのままボードとして表示します。カード 1 枚は 1 つの Markdown ファイルなので、ボードに置いた内容もふだんの文章と同じように読めます。締め切りのある書き物や、順番に片付けていく作業を並べておきたいときに使います。

ボードのしくみ

フォルダの中に KANBAN.md という名前のファイルがあると、そのフォルダはボードとして開けるようになります。ボードかどうかの境目はこの 1 点だけです。

  • KANBAN.md が、列の並びと、それぞれの列に入っているカードの順番を持っています。

  • カード 1 枚は、同じフォルダの中の .md ファイル 1 つです。

  • カードを別の列に動かしたとき、書き換わるのは KANBAN.md だけです。カードのファイルはそのままです。

  • カードのファイル名は作ったときのまま変わりません。カードのタイトルを書き直しても、ファイル名は付け替えられません。

  • KANBAN.md を消すと、ただのフォルダに戻ります。

ボードの作り方

作り方は 3 通りあります。最初の 1 枚は、いちばん上の手順が分かりやすいです。

空の frame から始める場合

  1. 空の frame で Kanban Board を選びます。frame の中に設定の画面が開きます。

  2. New を選び、Folder name に新しいフォルダの名前を入れます。すでにあるボードを開くときは Existing を選びます。

  3. Board title にボードの名前を、Columns に列の名前をカンマ区切りで入れます。最初は Todo, Doing, Done が入っています。

  4. Layout で最初に開く表示を選びます。開いたあとからいつでも切り替えられます。

  5. Create board を押すと、ボードができてそのまま開きます。すでにボードになっているフォルダを選んだときは Open board になり、中身はそのままで開くだけになります。

Command Palette を使う場合

コマンドパレットNew Kanban Board… を実行すると、workspace のフォルダを選ぶ画面が開きます。KANBAN.md の無いフォルダを選べば、そのフォルダが新しいボードになります。すでにボードになっているフォルダを選んだ場合は、中身を書き換えずに開くだけです。この操作で既存のボードが上書きされることはありません。

すでに開いている frame の場合

KANBAN.md がまだ無いフォルダを Kanban Board の frame で開くと、ボードの代わりに小さな入力欄が出ます。名前と列を入れて Set up this board を押すと、その場でボードになります。

カードの追加

  • 列の下にある + Add Card をクリックすると入力欄が開きます。タイトルを入力して Enter を押すか、Add card をクリックします。

  • ボードを一度クリックして操作の対象にしたあと N を押すと、いま選んでいる列に新しいカードができます。

  • 入力を途中でやめても、打った文字は残ります。別の列で入力欄を開くと前の入力欄は閉じますが、もう一度開けば続きから書けます。

カードの移動と並べ替え

同じ列の中で順番を入れ替えることも、別の列に移すこともできます。

  • ドラッグ — カードをつまんで、置きたい場所に落とします。指で操作するときは、カード上端の短いつまみを軽く長押ししてから動かします。カードの本体を指で上下になぞると、カードは動かず列がスクロールします。

  • 右クリックのメニュー — カードを右クリックして Move to を開くと、移動先の列が並びます。同じメニューから Open cardArchive も実行できます。

  • キーボードHL で列を移り、JK でカードを選びます。

カードの編集

カードをクリックすると、ボードの右側に Edit Card(カードの中身を編集するパネル)が開きます。

  • 本文は Markdown で書けます。先頭に # 見出し と書くと、それがカードのタイトルになります。タイトル専用の入力欄はありません。

  • 入力した内容は自動で保存されます。パネルには SavedSaving...Unsaved changes のいずれかが表示されるので、保存されたかどうかはここで分かります。保存ボタンはありません。

  • Labels でラベルを付け外しします。その場で名前と色を決めて、新しいラベルを作ることもできます。

  • Timing で日付や時刻、期間を決めます。Notification を使うと、その予定に合わせて知らせを受け取れます。

  • Files に画像を入れられます。画像の扱いは画像・添付ファイルにまとめています。

  • Expand content を押すと本文の入力欄が広がり、Collapse content で元に戻ります。

  • Float editor を押すとパネルが切り離され、動かせる小さな窓になります。窓は何枚でも開いたままにできます。窓の Dock editor to right を押すと、元の右側の位置に戻ります。

  • 別のカードを開くと、開いていたカードは自動で保存されて入れ替わります。確認は出ません。

  • Escape でパネルを閉じられます。ただし本文の入力欄にカーソルがあるときは何も起きないので、いったん別の場所をクリックしてから押します。

LabelsTimingNotification を出すかどうかは、ボードごとに決められます。あとの「ボードの設定」で説明します。

列の追加と整理

  • 列を増やすには、いちばん右にある Add column をクリックし、列の名前を入れて Enter を押します。

  • 列の見出しにある Column actions から、Rename columnDelete columnCollapse column を実行できます。

  • 折りたたんだ列は、名前と枚数だけの細い帯になります。Expand column で元に戻ります。

カードの見え方

カードには、書いてある内容に応じて次のものが表示されます。

  • 優先度 — カードの左端に色の帯が付きます。urgent は赤、high はオレンジ、medium は黄、low は控えめなグレーです。優先度はカードの frontmatter に priority として書いたときだけ付きます。Edit Card に優先度の入力欄はありません。

  • 期限 — frontmatter の due2026-06-10 のような日付を書くと、タイトルの下に表示されます。過ぎている日付は目立つ色になります。

  • チェックリスト — 本文に - [ ]- [x] の行があると、いくつ終わったかが帯で表示されます。

  • ラベル — 色の付いた小さな札として並びます。名前を付けず色だけのラベルも作れるので、目印としても使えます。

  • 画像 — 1 枚目が横長の表紙になり、残りの枚数がバッジで出ます。表紙をクリックすると拡大表示になり、矢印キーで前後の画像に移れます。閉じるときは Escape を押します。

ボードの設定

ボード上部のバーの右端にある歯車のボタンから Board settings が開きます。ここでの変更は、押したその場でボードに反映されます。Done を押すと閉じます。設定はボードごとに保存されるので、別のボードには影響しません。

  • Card detail / size — カードにどこまで中身を出すかを NormalBiggerBiggest から選びます。Normal はタイトルと最小限の情報だけ、Bigger は少し広い幅で本文の途中まで、Biggest はさらに広い幅で本文をすべて表示します。

  • Base width — カードの幅です。スライダーで 200 から 480 の間から選び、最初は 264 です。BiggerBiggest の幅は、この値をもとに自動的に決まります。

  • Use Labels / Use Timing / Use NotificationEdit Card にラベル、日時、知らせの欄を出すかどうかです。

  • Show card count on each list header — 列の見出しに、その列のカードの枚数を出します。

  • Show line numbers on editorEdit Card の本文に行番号を出します。

  • Detail editor font scale / Detail preview font scaleEdit Card の文字の大きさです。

Card detail / sizeCommand PaletteMod+K で開く、コマンドの検索窓)の Kanban Card Mode からも変えられます。幅を少しずつ変える Increase Kanban Base WidthDecrease Kanban Base Width もありますが、この 2 つには最初キーが割り当てられていません。使いたいときは Settings → Shortcuts で割り当ててください。

絞り込みとグループ分け

  • ボード上部のバーにある虫めがねのボタンを押すと Filter cards の入力欄が開きます。文字を入れると、タイトルやラベルが一致するカードだけが残ります。

  • Swimlane(カードを横方向のまとまりに分けて並べる表示)を切り替えると、列の中がさらにグループに分かれます。NoneBy PriorityBy Labels から選べます。それぞれのまとまりは折りたためます。

  • ボードの Archives(このボードでアーカイブしたカードの一覧)を開くと、片付けたカードが並びます。そこから盤面にドラッグして戻せます。カードをアーカイブしても消えるわけではないので、迷ったらまずアーカイブしておけます。

3 つのレイアウト

frame の上部にあるレイアウトの切り替えから、同じボードを 3 通りの見え方で開けます。

  • Board — 列とカードを並べる、いつもの盤面です。カードを作る・動かす操作はここで行います。

  • Now — 日付の入ったカードだけを、横向きの時間軸に並べます。範囲は今日を中心とした決まった期間で、日付の無いカードは出てきません。眺めるための表示なので、ここで日付を動かすことはできません。カードを開いて中身を直すことはできます。

  • Calendar — カレンダーに並べます。予定を決めたり動かしたりできます。

Calendar

CalendarMonth(月のカレンダー)で開きます。切り替えると Week3 daysDay も選べます。画面が狭いときは、Week3 days は自動的に Day の表示になります。

Month 以外の表示では、次の操作ができます。

  • Time は時間の目盛りが縦に並んだ表です。カードをドラッグして時刻を移し、上下の端をつまんで長さを変えられます。15 分きざみで吸い付きます。何も無いところを縦になぞると Create Card が開き、その時間帯のカードをその場で作れます。

  • Stack は時間を高さで表さず、その日の分を上から順に積んだ表示です。「今日は何件あるか」を見るのに向いています。

  • Unscheduled を開くと、日付の決まっていないカードが一覧されます。そこからカレンダーにドラッグすれば予定が入り、逆にカレンダーからここへ落とせば予定が外れます。

Note

カレンダーでカードを選んで DeleteBackspace を押すと、予定が外れるだけでカードは消えません。カードそのものを片付けたいときは、盤面かカードのメニューから Archive を使います。

キーボード操作

ボードを一度クリックして操作の対象にすると、修飾キーを押さずに 1 文字だけでカードを扱えます。文字を入力しているあいだや、Edit Card にカーソルがあるあいだは働きません。

キーすること
J / K同じ列の中で下・上のカードへ移ります
H / L左・右の列へ移ります
E選んでいるカードを Edit Card で開きます
Nいま見ている列に新しいカードを作ります
D選んでいるカードをアーカイブします

矢印キーは J K H L と同じように使えます。EnterE と、DeleteD と同じです。Escape を押すと選択が外れます。マウスをカードに重ねても、そのカードが選ばれます。

このキーの割り当ては Settings → ShortcutsKanban で変えられます。カレンダーの表示切り替えは Kanban calendar にまとまっていますが、こちらは最初どのキーも割り当てられていません。使う前に割り当ててください。割り当ての手順はキーボードショートカットにあります。

Copy to Kanban と Move to Kanban

書きかけの note を、そのままカードにできます。Note Tray(note を一覧して切り替える画面)を選んだ状態で Command Palette を開き、Copy to Kanban(note をカードとしてボードに足す)または Move to Kanban(足したうえで元の note を片付ける)を実行します。

そのあとは順に選ぶだけです。

  1. workspace の中にあるボードの一覧から、送り先のボードを選びます。

  2. そのボードの列を選びます。

  3. Add to topAdd to bottom で、列のどこに入れるかを選びます。

送られるのは、いま画面に出ている note の中身です。保存前の書きかけの部分もそのまま入ります。中身が空の note は送られず、その旨が表示されます。

Caution

番号の付いていない、名前を付けた note は Move to Kanban を選んでも移動されず、コピーになります。元の note はその場に残るので、要らなければ自分で片付けてください。

Kanban Theme Creator

Command PaletteOpen Kanban Theme Creator を実行すると、ボードの配色を作る画面が開きます。この機能には最初キーが割り当てられていないので、キーで開きたいときは Settings → Shortcuts で割り当ててください。

画面の左側には見本のボードが出ていて、右側の項目を変えると、その場で見た目が変わります。変えられるのは、盤面の背景、列とカードの色や角の丸み、カレンダーの罫線、優先度の 4 色などです。

  • 用意されている配色をそのまま使うときは、上の Theme から選んで Apply を押します。この状態では細かい項目は変えられません。

  • 自分で作るときは、Theme の中の Create new theme… を選びます。いま選んでいた配色を下敷きにした、書き換えられる配色ができます。

  • Theme name に名前を入れて Save を押すと保存され、そのまま適用されます。作った配色は My themes に並びます。

  • 要らなくなった配色は、ごみ箱のボタンから消せます。確認のあと消えると、Default に戻ります。

  • Default は、アプリ全体の配色をそのまま使う設定です。

ここで作った配色はかんばんボード専用で、アプリ全体の配色とは別に扱われます。アプリ全体の配色はテーマで扱います。

ボードを外から扱う

カードもボードも、特別な形式ではなくふつうの Markdown ファイルです。そのため、MCP連携 でつないだ AI から、盤面を操作するのと同じことを頼めます。

  • カードを 1 枚足すときは、フォルダに .md ファイルを作り、KANBAN.md の目的の列のところにそのファイルへのリンクを書き足します。

  • 順番を変えるときは、KANBAN.md に並んでいるリンクの順序を入れ替えます。

  • KANBAN.md に書かれていないファイルがフォルダにあると、次に開いたときにいちばん左の列へ自動的に置かれます。手で足したカードが消えることはありません。

見出しの操作と最初の案内

frame の見出しにある Board settings はボードの設定を開きます。Quick filter は絞り込みの欄を開閉します。保存した表示を選ぶ欄も見出しに並びます。狭い frame では操作ボタンが のメニューにまとまります。

ボードを用意する画面には、機能の説明と使いどころが表示されます。Manual から詳しい手順を読んでから、New または Existing で進めます。

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