AIアシスタント
AI Assistant(AI と何度でもやり取りできる frame)は、書いている内容について相談できる相手です。frame として画面に置いたまま、質問と書き直しを何度でも重ねられます。許可を出せば、workspace の note を読ませたり、書き換えの案を出させたりもできます。
この workspace で AI を使う許可
AI は workspace ごとに選びます。新しい workspace では Use AI in this workspace は最初はオフです。あとから Workspace Settings → AI で変更できます。チェックだけでは保存されません。Save で確定し、Cancel や閉じる操作で編集中の変更を取り消します。
AI のリクエストでは、指示と、そのリクエストで使う選択範囲や note の文章を Cloudflare Workers AI へ送ります。workspace の note を AI に読ませる許可や、workspace の skill を信頼する設定は別です。AI をオンにしただけではリクエストは始まりません。
オフにすると AI の呼び出しが非表示になり、@@ は普通の文字として書けます。すでに note に入れた文章、過去のやり取り、通常の編集・検索・同期・履歴・snippet は残ります。別の端末でも同じ workspace の選択が使われます。すでに送ったデータを取り戻すことはできません。
2 つの AI の使い分け
このアプリには AI の入り口が 2 つあります。じっくり相談するのが AI Assistant、書いている手を止めずにその場で 1 回だけ頼むのがインラインAIコマンドです。
| 比べる点 | AI Assistant | inline AI command |
|---|---|---|
| 出てくる場所 | 独立した frame です | 書いているエディタの中です |
| やり取り | 何度でも続けられます | その場かぎりで終わります |
| note の扱い | 許可すれば読み書きできます。開いている Inbox の note は「この note」として頼めます | 指示の行、選んだ文章、その周りの文章が材料です(設定で周りの文章を送らないようにもできます) |
| 結果 | frame の中に残ります | 本文にそのまま入れられます |
迷ったときは、相手に前の話を覚えていてほしいかどうかで選びます。「さっきの案をもう少し短く」と続けたいなら AI Assistant、「この段落を英語にして」で終わるなら inline AI command が向いています。
どちらも同じ AI につながっていて、1 日に使える回数も共有です。回数の数え方は後の「使うモデルと 1 日の上限」で説明します。
開き方
開き方は 3 通りあります。
空の frame で AI Assistant を選びます。
コマンドパレット で Open AI Assistant を実行します。
Mod+Shift+Aを押します。
Command Palette(Mod+K で開く、コマンドの検索窓)とキーで開いたときは、空の frame があればそこに、無ければ画面を右に分けて開きます。すでに AI Assistant の frame が開いているときは、何も起きません。
サインイン
AI はアカウントにひも付いた機能なので、サインインしていないあいだは frame に Sign in to use AI と表示されます。Sign in を押すとサインインの画面に進み、済んだ時点でそのままチャットの画面に変わります。
メッセージの送り方
frame のいちばん下が入力欄です。文章を書いて Mod+Enter を押すか、Send をクリックすると送信されます。
返事は少しずつ流れてきます。途中でやめたいときは、送信ボタンの位置に出る Stop を押します。
入力欄で
/を打つと、使える skill の候補が出ます。矢印キーで選んでEnterを押すと、/の形で入力欄に入ります。skill についてはインラインAIコマンドにまとめています。名前
スレッドのタブ
1 つの frame の中で、話の筋ごとにタブを分けられます。タブは Chat 1、Chat 2 のように、開いた順の名前になります。
タブの名前をクリックすると、そのやり取りに切り替わります。
タブの右にあるバツ印のボタンを押すと、そのタブが閉じます。やり取り自体は残っているので、あとから開き直せます。
タブの列の右端にあるプラスのボタンを押すと、New conversation と過去のやり取りの一覧が出ます。やり取りに題名は付かないので、
3m agoのように最後に使った時刻が並びます。一覧の行のバツ印のボタンを押すと、そのやり取りが消えます。開いていたタブも一緒に閉じます。
frame の上のバーにある Clear は、いま開いているタブの中身を消して、まっさらな状態から始め直します。タブそのものは開いたままです。
note へのアクセスの許可
質問に答えるだけなら、そのまま話しかけられます。note を読む・探す・書き換える段になって初めて、別に許可が要ります。
frame の下には、workspace へのアクセスの状態を示す 1 行が出ています。状態と、それを解決する操作はこの 1 か所にまとまっており、同じ内容がやり取りの中に繰り返し出ることはありません。
許可しているとき — note を読み書きできる状態であることと、最大 24 時間で自動的に切れることが書かれます。Close workspace access を押すと、待たずに終われます。
許可していないとき — note には手が届かないこと、質問には答えられることが書かれます。Open workspace access を押すと、アクセスを開きます。
期限が切れたとき — チャットは使えますが、note を使うにはもう一度開く必要があると書かれます。
確認できないとき — 通信の不調などで状態を確かめられなかった場合です。パスワードの入力は求められず、Retry だけが出ます。接続を確かめてから押します。
送信するときに一度だけ尋ねる流れ
note を使う内容を Send すると、そのとき初めて許可を尋ねます。送ろうとした文章はそのまま保たれます。
note を使う内容を Send で送ろうとします。
状態の行に「この送信は note を使う」という案内が出て、Allow と Cancel が並びます。
Allow を押すと、アクセスが開き、保たれていた同じ内容が 1 回だけ送信されます。
Cancel を押すと、送信を取りやめます。入力欄の文章は残ります。
Allow や Cancel を押したあと、または確認の画面を Esc で閉じたあとは、入力位置が元の入力欄に戻ります。どのボタンもキーボードだけで操作できます。
アクセスを開く操作は、Allow や Open workspace access を押したときだけ行われます。ほかの操作が勝手に許可を作ることはありません。
アクセスが無いために送信が受け付けられなかったときは、「メッセージは送られていない」と「入力した文章は残っている」ことが状態の行に出ます。ボタンは Allow and send で、許可と同時に同じ送信をやり直します。通信が途中で切れて、送信が届いたかどうか分からないときは、同じ送信として再試行され、メッセージが二重になることはありません。
許可の確認画面
パスワードの入力が必要なときは Allow AI Assistant workspace access(AI に note を読み書きさせてよいかを尋ねる画面)が出ます。ここで master password を入力し、Allow access を押すと許可されます。パスワードそのものは送られません。
この画面には、許可したあとに何が起きるかも書かれています。
暗号を解くための鍵が、最大 24 時間サーバーのメモリに置かれ、そのあと自動的に捨てられます。サーバーの再起動などで、もっと早く終わることがあります。
やり取りの履歴に、note の中身がそのままの形で残ることがあります。
許可はいつでも自分で終わらせられます。
許可は workspace ごとで、frame の中のどのタブでも同じ状態になります。最大 24 時間で自動的に切れ、黙って延長されることはありません。設定によっては端末に保存された workspace key を使い、パスワード入力を省けます。Always require password to unlock をオンにしているときは、workspace のパスワードを入力します。
参照範囲を指定していない通常の質問は、note への許可がなくても続けられます。Note Tray の note を参照する会話では、その範囲を読める許可が必要です。読めない note があれば、送信前に理由が表示されます。
アクセスに関わる失敗は、状態の行にだけ出ます。AI が note に触れようとして断られたときの小さなカードにも、成功の印は付きません。
Note Tray を参照する会話
Note Tray(条件に合う note を一覧する frame)を参照元にすると、その範囲で相談できます。会話を始めるときに、参照する note とその時点の内容を固定します。名前、件数、参照する note を確認できます。
AI Assistant の Source tray で、参照元の Note Tray を選びます。選んだトレイの名前と件数を確認してから、新しい会話を始めます。この対応は、構成を pin に保存すると一緒に保存されます。
別の frame を選んでも参照元は変わりません。あとから表示条件や本文が変わっても、既存の会話にはそのまま取り込みません。参照元を閉じた場合も、会話に残った参照範囲を使います。
現在の範囲に更新する場合は New conversation with current tray を押します。以前の会話は残ります。会話を開き直したときも、当時の参照範囲に戻ります。
まだ保存できていない note や、必要な時点の内容を読めない note がある場合は、理由が表示されます。古い本文や別の note で補うことはありません。AI の一覧・検索・読み取り・書き換え提案も、この参照範囲に限られます。
note を指示文にする方法
指示を書いた Note Tray で To AI を押します。
対応する AI Assistant がなければ、右側に追加されます。
既存の入力や会話がある場合は、Use note で紐付けを確定します。Cancel で取り消せます。
元の note を編集し、Send で送信します。
To AI は note を紐付けるだけです。送信も、workspace へのアクセスの確認も、エディタからのフォーカスの移動も起こしません。アクセスを尋ねるのは、Send を押したときです。
元の note は移動も削除もされず、そのまま編集できます。Send を押した時点の本文全体が指示文になります。空の間は送れず、書き始めると送れます。
送信済みの指示文は、あとから note を編集しても変わりません。指示文にした note は、参照資料として重ねて添付されません。最後に選んだ別の note が自動的に混ざることもありません。
Use composer instead で通常の入力欄に戻れます。もともと入力欄に書いていた文章は残ります。送信が失敗した場合の Retry は、その送信時の指示文と参照範囲を使います。
回答を新しい note に保存する方法
回答の下には、Copy と Save as new note… が並びます。回答をそのまま使うときは Copy を押します。別の note として残すときは Save as new note… で保存の入力欄を開きます。
入力欄では Folder と Sticker を変更できます。この変更は、その回答だけに使われます。確定は Save as note です。
最初の保存先と sticker は、会話を始めたときの設定です。いまの Note Tray の設定を変えても、回答の保存先は変わりません。指定がなければ inbox/ に保存します。
保存が始まったあとは、同じ作成先と内容で再試行します。失敗した場合は Retry save を使います。繰り返し押しても、同じ保存操作で note を増やしません。
Saved locally は、この端末に保存できた状態です。クラウドへの同期は続いている場合があります。元の指示文、回答、会話はそのまま残ります。
いま開いている note
参照元も指示文の note も指定していない通常の会話では、画面に開いている Inbox の note を「この note」として扱えます。「この note」と頼んだときは、その時点の保存済み note を読み直すので、毎回同じ note を手で選ぶ必要はありません。
Inbox が 1 つだけ開いているときは、その note が対象です。
Inbox を 2 つ以上の frame に開いているときは、最後に選んだ Inbox の note が対象です。
AI Assistant や別の frame を選んでも、最後の Inbox の選択は消えません。
開いている Inbox が無いときは、「この note」の対象がありません。note の名前を指定するか、一覧を頼みます。
保存前の入力があると、画面の内容より保存済みの note が古いことがあります。その場合は、返事にその旨が示されます。
別ウィンドウに切り離した note は、元のウィンドウの「この note」にはなりません。切り離したウィンドウの AI Assistant からも、元のウィンドウで開いた note は見えません。
AI ができること
許可があるあいだ、AI は次のことを自分で実行します。実行するたびに、やり取りの中に小さなカードが出て、成功したか失敗したかが分かります。
List notes — note を一覧します。
Read note — note を 1 件読みます。
Read active note — いま開いている Inbox の note を読みます。
Search notes — note を探します。
Check kanban board — かんばんボードの予定を見ます。
Create note — 新しい note を作ります。
Propose edit — すでにある note の書き換え案を出します。
すでにある note を AI が黙って書き換えることはありません。書き換えは必ず Proposed edit というカードの形で提案され、こちらが決めます。
Review changes を押すと、現在の note と提案の差分が開きます。
Apply で書き換えを実行します。提案を作ったあとにその note が変わっていた場合は、上書きせずに失敗します。
Discard で断ります。何も書き込まれません。
差分の右上のバツ印や Escape で閉じると、適用も破棄もせず、カードに戻ります。
内容が食い違ったときや提案が古くなったときは、Ask for a new proposal に変わります。通常の会話では note を読み直して作り直します。参照範囲を固定した会話では、現在の範囲で新しい会話を始めます。
新しい note を作るときだけは提案を挟まず、別の note として作られます。参照元を指定した会話では、会話に取り込んだ保存先と sticker を使います。note を移動したり消したりすることはできません。
Skills パネルと skill の管理
Details の中に Skills(/ で呼び出せる指示文の一覧)があります。見出しをクリックすると開き、登録されている指示文が並びます。
それぞれの行には名前と説明、
workspaceかuserかの印が付きます。どこに置いたファイルなのかを表しています。行の Use を押すと、
/が入力欄に入ります。名前 Manage を押すと、指示文を作る・直す・消すための画面が開きます。画面の見出しは Skills ですが、Command Palette からは Open Skills Manager という名前で呼び出せます。
この画面では、Workspace と User の 2 つに分かれた一覧が出ます。New skill を押すと新しく作れ、行をクリックすると中身を直せます。入力する項目は 4 つです。name (slug) は呼び出すときの名前、description は候補に並ぶ短い説明、default face は既定の出し方、prompt body (markdown) は AI に渡す指示文の本文です。Save で保存し、Delete で消します。保存するとすぐに反映されるので、アプリを開き直す必要はありません。
ここで作った指示文は、AI Assistant と inline AI command の両方から使えます。2 階層の置き場所と、他人が用意したファイルを読み込むときの注意はインラインAIコマンドで扱います。
詳細表示
入力欄の下には Details があります。見出しをクリックすると開き、この会話がサーバーに保たれていることと、やり取りの件数、Skills の一覧が出ます。閉じた状態が初期設定です。
使うモデルと 1 日の上限
frame の上のバーには Workers AI と表示されています。これが使っている AI の名前です。モデルを選ぶ画面はなく、どのモデルを使うかはアプリ側で決まっています。API キーを自分で用意する必要もありません。
1 日に頼める回数は 100 回までです。この回数は次の 3 つで共有されます。
AI Assistant への送信
inline AI command の実行
MCP連携 から AI に頼む操作
回数は送信を受け付けた時点で 1 つ数えられます。そのあと返事が途中で失敗しても、その 1 回は戻りません。上限に達すると、送信がエラーになります。
数え直しは協定世界時(UTC)の 0 時で、日本時間ではおよそ午前 9 時にあたります。frame の上のバーには usage という細い帯もありますが、これはおおよその目安で、残りの回数を正確に表すものではありません。
Note
やり取りの履歴はサーバー側に保存されます。タブを閉じただけでは残ったままで、一覧のバツ印のボタンか Clear を使ったときにそのやり取りが終わりになります。
ワークスペースメモリとの関係
AI Assistant は、workspace の Memory に保存された好みや決めたことを会話のたびに読みます。読むかどうか、書き足させるかどうかは Memory のモードで選びます。詳しくは ワークスペースメモリ にまとめています。