AIアシスタント
AI Assistant(AI と何度でもやり取りできる frame)は、書いている内容について相談できる相手です。frame として画面に置いたまま、質問と書き直しを何度でも重ねられます。許可を出せば、workspace の note を読ませたり、書き換えの案を出させたりもできます。
2 つの AI の使い分け
このアプリには AI の入り口が 2 つあります。じっくり相談するのが AI Assistant、書いている手を止めずにその場で 1 回だけ頼むのがインラインAIコマンドです。
| 比べる点 | AI Assistant | inline AI command |
|---|---|---|
| 出てくる場所 | 独立した frame です | 書いているエディタの中です |
| やり取り | 何度でも続けられます | その場かぎりで終わります |
| note の扱い | 許可すれば読み書きできます | いま書いている文章だけが材料です |
| 結果 | frame の中に残ります | 本文にそのまま入れられます |
迷ったときは、相手に前の話を覚えていてほしいかどうかで選びます。「さっきの案をもう少し短く」と続けたいなら AI Assistant、「この段落を英語にして」で終わるなら inline AI command が向いています。
どちらも同じ AI につながっていて、1 日に使える回数も共有です。回数の数え方は後の「使うモデルと 1 日の上限」で説明します。
開き方
開き方は 3 通りあります。
空の frame で AI Assistant を選びます。
コマンドパレット で Open AI Assistant を実行します。
Mod+Shift+Aを押します。
Command Palette(Mod+K で開く、コマンドの検索窓)とキーで開いたときは、空の frame があればそこに、無ければ画面を右に分けて開きます。すでに AI Assistant の frame が開いているときは、何も起きません。
サインイン
AI はアカウントにひも付いた機能なので、サインインしていないあいだは frame に Sign in to use AI と表示されます。Sign in を押すとサインインの画面に進み、済んだ時点でそのままチャットの画面に変わります。
メッセージの送り方
frame のいちばん下が入力欄です。文章を書いて Mod+Enter を押すか、Send をクリックすると送信されます。
返事は少しずつ流れてきます。途中でやめたいときは、送信ボタンの位置に出る Stop を押します。
入力欄で
/を打つと、使える skill の候補が出ます。矢印キーで選んでEnterを押すと、/の形で入力欄に入ります。skill についてはインラインAIコマンドにまとめています。名前
スレッドのタブ
1 つの frame の中で、話の筋ごとにタブを分けられます。タブは Chat 1、Chat 2 のように、開いた順の名前になります。
タブの名前をクリックすると、そのやり取りに切り替わります。
タブの右にあるバツ印のボタンを押すと、そのタブが閉じます。やり取り自体は残っているので、あとから開き直せます。
タブの列の右端にあるプラスのボタンを押すと、New conversation と過去のやり取りの一覧が出ます。やり取りに題名は付かないので、
3m agoのように最後に使った時刻が並びます。一覧の行のバツ印のボタンを押すと、そのやり取りが消えます。開いていたタブも一緒に閉じます。
frame の上のバーにある Clear は、いま開いているタブの中身を消して、まっさらな状態から始め直します。タブそのものは開いたままです。
note へのアクセスの許可
質問に答えるだけなら、そのまま話しかけられます。note を読む・探す・書き換える段になって初めて、別に許可が要ります。
必要になった時点で Allow AI Assistant workspace access(AI に note を読み書きさせてよいかを尋ねる画面)が出ます。ここで master password を入力し、Allow access を押すと許可されます。パスワードそのものは送られず、保管もされません。
この画面には、許可したあとに何が起きるかも書かれています。
暗号を解くための鍵が、最大 1 時間サーバーの上に置かれ、そのあと自動的に捨てられます。
やり取りの履歴に、note の中身がそのままの形で残ることがあります。
許可はいつでも自分で終わらせられます。
frame の下には、いまどちらの状態かを示す 1 行が出ています。
許可しているとき — note を読み書きできる状態であることと、およそ 1 時間で自動的に切れることが書かれます。Close workspace access を押すと、1 時間を待たずに終われます。
許可していないとき — note には手が届かないこと、質問には答えられることが書かれます。Open workspace access を押すと、もう一度尋ねる画面が出ます。
許可は workspace ごとで、frame の中のどのタブでも同じ状態になります。1 時間で自動的に切れます。パスワードを預けていないので黙って延長されることはなく、切れたあとはもう一度許可します。
断っても会話は続けられます。note を必要とする頼みごとだけが失敗し、その理由が返事の中で説明されます。
AI ができること
許可があるあいだ、AI は次のことを自分で実行します。実行するたびに、やり取りの中に小さなカードが出て、成功したか失敗したかが分かります。
List notes — note を一覧します。
Read note — note を 1 件読みます。
Search notes — note を探します。
Check kanban board — かんばんボードの予定を見ます。
Create note — 新しい note を作ります。
Propose edit — すでにある note の書き換え案を出します。
すでにある note を AI が黙って書き換えることはありません。書き換えは必ず Proposed edit というカードの形で提案され、こちらが決めます。
Show changes を押すと、どこがどう変わるかが並びます。Hide changes で閉じます。
Apply で書き換えを実行します。提案を作ったあとにその note が変わっていた場合は、上書きせずに失敗します。
Reject で断ります。何も書き込まれません。
内容が食い違ったときや提案が古くなったときは、Ask for a new proposal に変わります。押すと note を読み直して作り直します。
新しい note を作るときだけは提案を挟まず、そのまま作られます。同じ名前の note がすでにあるときは失敗します。note を移動したり消したりすることはできません。
Skills パネルと skill の管理
入力欄の下に Skills(/ で呼び出せる指示文の一覧)があります。見出しをクリックすると開き、登録されている指示文が並びます。
それぞれの行には名前と説明、
workspaceかuserかの印が付きます。どこに置いたファイルなのかを表しています。行の Use を押すと、
/が入力欄に入ります。名前 Manage を押すと、指示文を作る・直す・消すための画面が開きます。画面の見出しは Skills ですが、Command Palette からは Open Skills Manager という名前で呼び出せます。
この画面では、Workspace と User の 2 つに分かれた一覧が出ます。New skill を押すと新しく作れ、行をクリックすると中身を直せます。入力する項目は 4 つです。name (slug) は呼び出すときの名前、description は候補に並ぶ短い説明、default face は既定の出し方、prompt body (markdown) は AI に渡す指示文の本文です。Save で保存し、Delete で消します。保存するとすぐに反映されるので、アプリを開き直す必要はありません。
ここで作った指示文は、AI Assistant と inline AI command の両方から使えます。2 階層の置き場所と、他人が用意したファイルを読み込むときの注意はインラインAIコマンドで扱います。
使うモデルと 1 日の上限
frame の上のバーには Workers AI と表示されています。これが使っている AI の名前です。モデルを選ぶ画面はなく、どのモデルを使うかはアプリ側で決まっています。API キーを自分で用意する必要もありません。
1 日に頼める回数は 100 回までです。この回数は次の 3 つで共有されます。
AI Assistant への送信
inline AI command の実行
MCP連携 から AI に頼む操作
回数は送信を受け付けた時点で 1 つ数えられます。そのあと返事が途中で失敗しても、その 1 回は戻りません。上限に達すると、送信がエラーになります。
数え直しは協定世界時(UTC)の 0 時で、日本時間ではおよそ午前 9 時にあたります。frame の上のバーには usage という細い帯もありますが、これはおおよその目安で、残りの回数を正確に表すものではありません。
Note
やり取りの履歴はサーバー側に保存されます。タブを閉じただけでは残ったままで、一覧のバツ印のボタンか Clear を使ったときにそのやり取りが終わりになります。